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Drawing

 

植物だった頃 -When it was plant-

窓辺で育てているアロエを眺めては、

どうして私の体は緑色をしていないんだろう、と

自分が人間の姿をしていることを不思議がる。

私は本当は植物なのに、

間違ってこんな姿で生まれてしまった。

肉厚の葉は日毎に生長し、

私はそんな妄想にかられる。

幼い頃からずっと抱いていた、

自分の肉体に対する違和感。

植物の佇まいの中に、

理想の形がひそんでいるように思える。

私はそれを頼りに連想し、探して、描きとめる。

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